正体を隠しながら戦う美少女ヒロインがまさかの展開に..|泉りおん

不穏な夜の静寂を破り、謎の妖魔が街に現れた。

無差別に人々を襲い、その怒りと暴力に支配された存在に、逃げ惑う者たちは為す術もなかった。

そんな混乱の中、偶然にも妖魔の標的となってしまったのが、多々良とその友人・丸亀だった。

二人は必死に逃げ惑いながら、誰か助けてくれる存在を心のどこかで祈っていた。

その刹那、夜空に一筋の光が走る。

颯爽と現れたのは、銀色に輝く仮面とコスチュームを身にまとった謎の美少女戦士――仮面の戦士オーロラ。

彼女はその身一つで妖魔に立ち向かい、多々良たちを安全な場所へと誘導したのだった。

オーロラの華麗な戦いは、まるで月下の舞。

鋭くしなやかな動きで妖魔を翻弄し、次第に追い詰めていく。

だが、安心して逃げたはずの多々良と丸亀は、なんと好奇心に駆られて戦いの場へと引き返していた。

そして草陰に身を潜め、こっそりとオーロラの戦いを覗き見ていたのだ。

その視線を感じ取ったオーロラは一瞬、注意を逸らしてしまう。

その隙を妖魔は見逃さなかった。

暗黒の力を込めた渾身の一撃がオーロラを襲い、彼女は激しく地面に叩きつけられてしまう。

オーロラは苦しみながらも再び立ち上がり、見事妖魔を撃破するのだった。

だが、悪はそれだけでは終わらない。

数日後、再び街に妖魔が現れ、オーロラは再び立ち向かう。そんな彼女のもとに、またしても多々良と丸亀の姿が――。

好奇心に取り憑かれた多々良たちは、その素顔を見ようと執拗に追いすがる。

オーロラは戦いの最中、何とか素顔を隠そうとするが、ついに彼らにその正体を見られてしまった――。

正義の象徴である仮面が失われ、素顔を知った者たちによって、オーロラは新たな窮地へと追い込まれていく。

果たして、仮面の戦士はこの試練をどう乗り越えるのか。

【HAPPY END】